アクシアインターナショナル(株) : CHG社業務用水栓
◎製品概要
Heavy-duty Faucets For Professional Kitchens
アメリカでは業務用水栓というカテゴリーが存在(日本にはありません)しますが、その中でも信頼おける厨房用水栓の決定版が同社によって輸入・販売されているCHG社の製品です
注
現状、アクシア社での取り扱いを中止しております
代わりに、同等類似品のfisher社の水栓をご購入頂けます
◎製品特徴
業務用で使用されるということは、頑丈さ・耐久性・使いやすさ・メンテナンス性等の機能が求められます
日本で一般的に使用されている水栓といかに異なるか・・・以下に紹介します
1.三層クロームメッキ仕上
精巧な真鍮製ボディ・肉厚のあるスパウト(蛇口・吐水口)は三層クロームメッキ仕上げがなされており、耐久性・美しさにおいて完璧さが追求されています
2.耐熱仕様のオーリング
ボディとスパウト回転部には耐熱性・潤滑性あるオーリング2ケを使用することで、完璧な密着性と抜群の安定性を発揮する等、見えないところも手抜かりはありません
3.逆流防止弁の標準装備
給水・給湯お互いの逆流を防ぐために、逆流防止弁を全湯水混合栓モデルに標準装備しています
4.クオーターターンバルブ
1/4(90度)回すだけで全開→全閉となるクォーターターンバルブを採用
非常に細かな部分であるが、作業の効率を追求した機能を備えています

5.ハンドルオプション
通常ハンドル以外にも手首でも操作がしやすく、中華レンジ等でも活躍するリストハンドルを選択することが可能です
6.スパウトオプション
通常タイプのスパウトについては、シンクの大きさ・奥行に合わせて150・200・250・300mmの長さから選択可能である他、グースネックタイプについても2種類のサイズから選択することができる等、様々なニーズに対応可能です
7.メンテナンス性-1
設置・メンテナンス性を向上させるため、ボディとフランジ(シンク・壁面等への固定部分)が分離可能なセパレート方式を採用しています
8.メンテナンス性-2
ネジ止め式ゴムパッキンは日本各社水栓パッキンと互換性のあるφ14mmタイプを採用しています
◎バリエーション
水栓のバリエーションとしてはシンク面(作業面)・バックガード上部等に取り付けるための縦型及び、バックガード垂直面・壁面等に取り付けるための横型に大きく分類することができると共に、フォーセット(蛇口・吐水口)のスタイル・長さを選択することが可能であり、様々なニーズに対応することができます
1.縦型 : 水平面に取り付けるタイプ
1-1-1. 湯水混合(2バルブ) / スパウトが通常タイプ
1-1-2. 湯水混合(2バルブ) / スパウトがグースネック
1-2-1. 単水栓(1バルブ) / スパウトが通常タイプ
1-2-2. 単水栓(1バルブ) / スパウトがグースネック




2.横型 : 垂直面に取り付けるタイプ
2-1-1. 湯水混合(2バルブ) / スパウトが通常タイプ
2-1-2. 湯水混合(2バルブ) / スパウトがグースネック
2-2-1. 単水栓(1バルブ) / スパウトが通常タイプ
2-2-2. 単水栓(1バルブ) / スパウトがグースネック




真の意味での業務用水栓は湯・水を別々のバルブで制御する2バルブ方式もしくは、湯・水いづれかのみに対応する1バルブタイプといわれています
理由としては、調理をする時に湯・水を混ぜることが少ないということが挙げられますが、家庭に多い1ハンドル・湯水混合水栓における混合ユニット部分(ハンドル含)の耐久性に難があることもひとつと考えられます
※1ハンドルタイプも改良が重ねられ、耐久性に優れた製品もでてきていることから導入も増えています
◎参考写真
◎カタログ
プレビュー
下記よりダウンロードが可能です
◎KITCHEN DATABANKセレクトポイント
これほど飲食店舗・施設等があるにも関わらず日本製における業務用厨房水栓というカテゴリー・製品はなく、多くの施設では業務用厨房機器の中に家庭用と同じ水栓が混在しているというのが現状であり、業務用としてヘビーユースされる現場において、それらの製品の耐久性はやはり見劣りするものがあり、トラブルを抱えていらっしゃる方も多いのが事実です
しかし、それらを解決する優れた製品が世界には多く存在し、業務用の水栓もちゃんとカテゴリーもあり、様々な種類が製造されています
その代表製品が上記CHG社水栓であり、各種設計するにあたってのスペック製品として欠かせないものです
特に、ホテル・セントラルキッチン等の長時間ヘビーユースが当たり前の世界では必須製品であり、長年に渡って御愛用頂いています
※ちょっとやそっとのことで壊れるようなやわな製品ではありません
※上記⑧ネジ止め式ゴムパッキンは消耗品のため、交換が必要です
実際、手に持った瞬間にその違いは分かります
質感・重量感・触った感触等・・・感動を覚えるくらいです
設計ポイントとしては以下を挙げることができます
◎奥行750mmのシンクではスパウト長さを250mm(通常タイプのスパウト)
◎奥行600mmのシンクではスパウト長さを200mm(通常タイプのスパウト)
※バーの場合等では150mmとすることも多いです
◎奥行800~900mmのシンク(鍋・器具洗浄用)ではスパウト長さを300mm(通常タイプのスパウト)
◎浄水器用として単水栓設置
※バックキッチンでは通常タイプ、パントリー・オープンキッチン等の見えるところではグースネックタイプが多いです
◎中華レンジの場合にはリストハンドル
P.S.
上記のような状況は、水栓の手配・取付等が厨房機器会社ではなく、多くは設備関係会社によるといった日本の商環境・商流に依存する(同製品の存在がまだまだ広まっていない)ところにあると思われます
※厨房関係会社でも完全には知られていないかもしれませんが
輸入されてから長年経っている製品ではありますが、少しでもこういった製品があるということを世間一般に知っていただければ・・・と思います