㈱ウインターハター・ジャパン : 排熱回収装置付洗浄機 Energy+
◎製品概要
これまで常に無駄にしていた、“すすぎ時の発生蒸気熱”と排水に含まれる“排水の潜熱”を再利用します
蒸気用と排水用の2つの熱交換器により、無駄にしていた熱を“給水を温める熱源”として再利用することにより、“¥0”で水を温める光熱費をまかなうことができます
この機能を排熱回収(ヒートリカバリー)といい、同機能を搭載した洗浄機がEnergy+(エナジープラス)です
今回は特にドア型洗浄機GS502 Energy+・GS515 Energy+を中心にご紹介します

◎排熱回収の仕組

○工程-1
すすぎ工程が始まった段階で、熱交換を開始します
発生した蒸気を利用して給水を温めます(写真上部熱交換器)
※給水温度10℃の場合:蒸気が熱交換器を通ることで約42℃に加熱します
○工程-2
さらに洗浄水の排水を利用した2次熱交換器でその給水を過熱します
※排水部の熱交換器を通ることで約42℃(工程-2)に上昇した水を、約53℃まで加熱します
同時に洗浄庫内の温度をクールダンさせます
常に53℃の給湯供給が行われていることと同様になります
○工程-3
蒸気と排水にて熱交換された給水は、約53℃の湯としてボイラータンクに入り、85℃まで最終加熱を行います
※より少ないエネルギーで、必要温度85℃に加熱することが可能になります
熱交換は、すすぎ終了後約30秒間で終了します
※熱交換中は操作パネルが青と緑が点滅します
動画による仕組解説はこちら
◎導入メリット
1 : ランニングコストの削減
1ー1 : エネルギーコストの削減
上記の通り給湯供給が必要ないことから、1回の洗浄につき、0.12kwhの電気エネルギーを削減できます
※排熱回収装置がついていない通常のGS502・GS515で、給湯温度が40〜60℃の場合と電気容量は同等です
(20℃までの給水接続時は15.5kw要⇒Energy+ 9.5kw)
※洗浄機の稼働が多くなればなるほど、電気エネルギー削減効果が大きくなります

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GS502 Energy+ |
基準値 : 東京電気料金(¥/kwh) | ¥11.8/kwh |
洗浄機稼働回数/日 | 150回/日 |
洗浄機稼働日数/年 | 365日 |
コスト削減/稼働(kwh/稼働) | 0.12kwh/稼働 |
電気エネルギー削減値/年(kwh/年) | 6,570kwh/年 |
削減コスト/年 | ¥77,526年 |
8年間の削減コスト(耐用年数) | ¥620,208 |
1-2 : Co2の削減
Energy+において年間に削減される6,570kwhの電気エネルギーは・・・
○5人家族の年間電気使用料相当
○仮にラショナル社selfcookingcerter whitefficiencyの6段タイプ(10.1kw)では約650時間稼働させることが可能
また、C02削減量に換算すると・・・
2,227kg(2.2t)に相当します
※Co2の排出量数値は環境省発表資料「平成18年度電気事業者別排出係数Co2排出係数」「東京電力0.339kg/kwh」より算出

2 : 設備投資の削減
2-1 : 給湯設備の削減
洗浄機については給水接続で稼働可能なため、給湯設備を大幅に削減することが可能です
2ー2 : 空調ランニングコストの削減
すすぎ時に発生した蒸気は洗浄&すすぎ工程終了の30秒後には熱交換器を通過(水に熱が移行される)することによって常温且つ、湿気のない空気として洗浄エリア・厨房に排出されます
※温度26℃〜30℃、相対湿度は50%以下
したがって、通常では洗浄工程後に湯気・熱気が洗浄エリア・厨房に排出されるため、排気フードを設備するだけでなく、洗浄機からの熱エネルギーを考慮して空調計画を行いますが、Energy+とすることでその設備を大幅に削減することが可能です
このことは、
○様々な厨房機器に悪影響を与える“高湿度”と“高温度”を排除
○労働環境の改善
も、もたらします
2-3 : 排気フードの削減
上記の通り、洗浄工程後の湯気・熱気は非常に少なくなるため、洗浄機専用として排気フードは不要となります
※消防法では12kw以上の機器は排気フードは必要です
※保健所の指導により排気フードが必要になる場合があります
下記、Energy+を搭載しない通常洗浄機とEnergy+搭載機の比較です


◎結論
つまりは・・・
○十分な給湯設備がない
○排気設備も確保できない
といった条件下においても、Energyシリーズであれば導入可能性が高くなります
※電気仕様だけでなく、2012年9月からはガス仕様も選択可能となりました
◎FAQ
Q-1 : 忙しいレストランでも導入に問題ない?
A-1
ランニングコスト削減を最重視し、30秒の熱交換が洗浄工程後に必要となります
この時間が問題になる場合(客席が多く、回転率が高い店舗等)には繁忙時間帯のみ、洗浄終了後熱交換の30秒待たずに使用して下さい
排水の熱交換器がバランスを保つため、省エネ効果は同等に維持します(コスト削減効果も保ちます)
ただし、湯気・熱気は回収されないため、排気フードの取付を推奨します
某24時間営業ファミリーレストランにおける高い使用頻度におけるフィールドテストでも問題ないということが実証されております
最大250回/日の稼働におけるフィールドテストによる結果では、約2年程度でのコスト回収(熱回収装置のコスト)が可能という結果となりました
Q-2 : 立ち上がりの時間は?
A-2
GS502・GS515 Energy+については約45分で運転開始可能となります
※給水接続のため、通常タイプと比較すると約15分追加の時間を要します
◎Energy+導入における注意点
1 : 給水接続限定
当然のこととなりますが、給水接続のみの対応となります(基本推奨給水温度は10〜20℃)
給湯接続の場合には熱交換機能が作用しなくなり、Energy+の意味がなくなります
2 : 純水・RO水への対応
熱交換器は銅製のため、グラス洗浄等のための純水・RO水による使用には対応できません
ただし・・・
当初より純粋・RO水を使用されるということであれば、材料を変更することにより対応は可能です
※熱交換についても同様に機能します
※某ホテル等、導入実績もあります
3 : 高い硬度の水への対応
水の硬度が20°TH以上の場合には、軟水機をご使用下さい
※水のカルシウム分等が、トラブルの原因となるためです
◎GS500シリーズカタログ
プレビュー
下記よりダウンロードが可能です
◎全シリーズ対応
当ページでは主にGS502・GS515について紹介しましたが、アンダーカウンターシリーズ(排熱回収時間2分)・器具洗浄シリーズ(排熱回収時間2分)・ラックコンベアシリーズ(稼働中常時)・フライトコンベアシリーズ(稼働中常時)についても、全て排熱回収装置付Energyシリーズを取り揃えています
◎Energyシリーズ提案書
プレビュー
下記よりダウンロードが可能です
◎参考 : User's Voice
実際にご利用頂いているお客様からのご意見です
是非、参考になさって下さい
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