8.炊飯関係

☆製品概要
日本人の主食として欠かせない米であるだけに、いつも、誰がやっても同じように洗米・水調整ができるように開発された機器であり、手作業で行う洗米作業を他の作業に割り振ることができるメリットは大きい
従来からのタイプは水圧洗米器であるが、米の割れ問題も多く、現在では全自動洗米器が活躍している
全自動洗米器でも貯米庫の有無によって異なるが、洗浄・浸漬・水計量を行う等の構造は同じといえる
貯米庫がある場合には、一定量の米を吸い上げ、自動洗米し、ない場合にはパック米などをその都度投入することで洗米を行う仕組みとなっている
また、昨今多くなってきている無洗米についても、全く無洗ということではクオリティの問題もあるため、全自動洗米器において無洗米モードで一定の処理を行うことがベストといえる
その他、より良い米の状態を求めるならば浄水器等の水処理装置は必須である

☆製品概要
上記、全自動洗米器に炊飯器が追加された製品であり、貯米・洗米・浸漬・炊飯が全て自動で出来る製品である
決して安い機器ではないが、いつも、誰がやっても同じように炊け、早朝予約ができる、追い炊き準備ができる等、様々なメリットがある
熱源についてもガス・電気の選択が可能で、必要炊飯数によってタイプを選ぶことができるため、炊飯スケジュール等を念頭において機種選定を行う必要がある
また、大量に炊飯を行う用途向けに、貯米・自動洗米・立体炊飯器がセットとなった製品もある

☆製品概要
家庭では炊飯+保温ジャーがおなじみであるが、業務用としては炊飯機能と保温ジャーを切り離して別々に設置することが多い
特にガス炊飯器+電気保温ジャーというのが最も普及しているパターンであり、ガス炊飯器としては最大5升程度の容量、実質は4升程度まで炊飯することがほとんど(多すぎると米の重量でふっくらと炊けないため)であり、保温ジャーは最大4升程度の容量となっている
昨今ではガス炊飯器でも輻射熱(ガス燃焼による周辺への熱の影響)が少ない涼厨シリーズがお勧めといえる
その他のパターンとしては、IH炊飯+保温ジャーということになるが、最大3升程度までの炊飯+保温となるため比較的小規模の施設に導入されることとなる
この場合には追い炊きができないこともあり、1升炊き等の小型炊飯保温ジャーを別途用意することも多い
かまどに関しては、本当のかまどとかまど風というものがあるため、どこまでこだわるのか、ディスプレイ重視なのかということを考慮して検討する必要がある

☆製品概要
同時に大量に炊飯をしたい場合には上記の全自動洗米器と立体炊飯器がベストな組み合わせといえる
立体炊飯器については2段・3段というものが多いが、2段という場合には炊飯器を2台横並びとするほうが安価になるため、3段タイプに比較すると導入メリットは少ないといえる
しかしながら3段タイプも上下にはさまれる2段目は熱の影響を受けやすいため、幾分故障率が高いなどのデメリットもあるのが事実である
熱源としてはガス・電気・IHという3タイプがあり、ガスについて選ばれる場合には単独炊飯器同様に涼厨シリーズがお勧めである

☆製品概要
立体炊飯器を数台並べても炊飯能力が足りない場合等、大型給食センター・弁当工場等に導入される連続式の炊飯システムである
熱源は一般の炊飯器同様にガス・電気・IHがあり、サイロから自動洗米・炊飯・蒸らし・反転ほぐし・炊飯釜洗浄という流れで全自動で作業が行われる
規格製品というものは皆無に等しく、各ユニットを生産計画にあわせて組み合わせていくことになる
したがって、しっかりと見据えた生産計画検討と、機器が大がかりであるため建築・設備面との協議もしっかりと行っていく必要がある